「温」をなぜ「たずねる」と読むの?

「温故知新」「故きを温(たず)ねて新しきを知る」

いやいやいや、どう見てもあたためてでしょ!

 

こんにちは、いちろうおじさんです。

今回は、長年の謎の1つ「温」を「たずねて」と読む理由が日経新聞に掲載されていたのでご紹介します。

それは、「論語」を学ぶ時の標準的な注釈書「論語集解(しっかい)」によります。

温は、尋ねるなり、故き物を尋繹(じんえき・たずねきわめる)し、また新しき者を知れば、以て人の師となるべし」

とあることから、伝統的に「たずねる」と読むことになっているそうです。

 

論語を学ぶ人向けに作られた解説書にそう書いてあるということですね。

論語集解は、三国時代の魏・何晏(かあん)の編で論語の完全な注釈としては現存最古。

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なぜ論語?それは孔子先生のお言葉だから

「子曰、温故而知新。可以為師矣。」

「子曰く、故きを温ねて新しきを知る。以て師る可し」

論語の中でも有名なこの文章から四字熟語が作られました。

 

そもそもなぜ「温」の字を使う?

もともと「温水」という川があり、温は川の名前を表すために作られました。

温の旧字体は「さんずい」と右側が「囚」と「皿」の組み合わせです。

「囚」は加熱された容器内に湯気がいきわたっているさまを表しており、冷めた食品を湯気で温めなおすという意味になります。

ここから温が「あたためる」という意味で使われるようになりました。

 

冷めてしまった料理も、手順にしたがって温めればおいしく食べる事ができる。

学問や技芸も同じで、以前に学んだ基礎を思い出し手順にしたがって「温」すれば、さらに上にいけるようになる。

「故きを温(あたた)めて」と読んでも完全な間違いではないようです。

手元にある「講談社学術文庫」によると「あたためて」とルビが振ってあり、注意書きで「尋ねる」「集解」とあります。

 

これで謎が1つ解けました。すっきり。

お付き合いありがとうございました🙂

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